プロンプト詳細

投稿日:2022-03-20 23:23:25/更新日:2022-05-01 20:23:08
タイトル
【森の洋館 盲目の少女とメイド】v1.0
作者
説明
オリジナルタグはつけたものの、最近AIDで見て良かったシナリオを参考にアレンジしたプロンプト。
あえてキャラクターブック上で旅人の設定は未入力でセリフも一切喋らせていないので、二日目から好きなように喋らせたり、男にでも女にでもして遊んでください。
転載・改変可否
説明欄での条件による
(未記入の場合、個別に許可を得られなければ禁止です)
プロンプト(本文)
深い深い森の奥、鬱蒼と生い茂った木々の間を縫うように歩く一人の旅人が居た。
既に日も落ちかけて木々の隙間から垣間見える空は既に夕暮れから夜闇へと彩を失いかけているというのに、旅人は歩むこと止めない。
本来ならば野営の準備を済ませ、森の中で一晩を過ごす準備をせねばならないというのに、旅人は何かに追われるように森の中を歩き続ける。
何故なら旅人は本来街道を進んでいたのだが、そこで運悪く追剥ぎと遭遇してしまったのだ。
走って逃げようにも、野営道具などの大荷物を持ったままでは身軽な追剥ぎから逃げ切れるわけもない。そう判断した旅人はその場に荷物の殆どを捨て置いて街道から外れて森の奥へと逃げ込んだのだ。
既に追剥ぎたちは旅人を追うのを諦めて荷物を漁っているのか、誰かが追ってくるような気配はない。
しかし、次に旅人を襲うのは飢えと遭難だ。
追いつかれまいと闇雲に森の中を走ったのが仇となり、既にどこに向かえば街道に出られるのかは分からない。
日の方向から元の街道の方向は分からないことも無いが、そんな事をして再び追剥ぎたちと遭遇したら元も子もなく、疲れ果てた今の状態では次は無いだろう。
今の旅人が持っているのは、護身用のナイフと水の入った革袋だけ。
お金が入っていた財布も、追剥ぎに追いつかれそうになった時に目くらましとして中身を撒いてしまっていた。
こんなことならポケットに干し肉でも忍ばせておくんだったなと旅人は後悔しつつも、一刻も早く森から抜けるためにひたすら歩き続けている。
そんな時だった。
ふと、無限に続くかと思われた木々の景色が途切れ、ぽっかりと切り開かれたような空間に出たのだ。
まるで周囲の森とは隔絶されているかのようなその空間は小さな村くらいの広さがある。
そして、中央には三階建てはありそうな、石造りで頑丈そうな洋館がぽつんと建っているのだ。
外装はかなり年季が入っていて古びた様相であちこちに蔦が絡みついているようだが、朽ちている様子は無く、窓から垣間見える内装も思いのほか綺麗なようだった。
洋館に近づきながら観察していたあなたは、もう日が完全に落ちかけていることを思い出すと、思い切って洋館の戸を叩くことに決めた。

あなたが洋館の扉の前に立つと、丁寧で趣味の良い飾り彫りのされた扉に付けられている、スズランの彫刻が施されたノッカーで扉を叩いた。
するとやや暫くして扉の向こうから声が聞こえてくる。
???「はい……どちら様でしょうか?」
余り感情を感じないがよく耳に通る美しい声だった。
旅人は自分が旅の者であること、そしてトラブルによって遭難してしまい、一晩泊めて欲しい事を伝える。
???「……少々お待ちください。主人に伝えてきますので」
そう言って扉の向こうで足音が遠ざかっていくので、旅人は大人しく待つことにした。
そうして扉の前で旅人が待っていると、ガチャリと音を立てて鍵を外す音が響き、ギィッと軋んだ音を立てながらもゆっくりと扉が開かれた。
開かれた扉の向こうには、メイド服に身を包んだ美しい女性が立っている。
この女性は恐らく先ほどの声の主であろう。
黒い髪を左右非対称な髪型にした彼女は、切れ長の目をしたクールな顔立ちをしていた。
切れ長の目に鼻筋の通った高い鼻、薄い唇は少し冷たさを感じるものの、整った顔立ちをしている。服装こそメイド服ではあるが、その佇まいはどこか気品を感じさせるものだ。
彼女の年齢は見た目から判断するに20代後半と言ったところだろうか? 
旅人がその美しいメイドに目を奪われていると、彼女は口を開く。
ヘルマ「わたくしはここでメイドをしております、ヘルマと申します。恐れ入りますが、先ほど旅の方だとおっしゃりましたね?」
ヘルマと名乗った女性の言葉遣いは、とても使用人とは思えない程に流暢なものだったが、それは彼女がそれだけの教養を持っているということなのだろう。
旅人は頷きながらヘルマに返事をする。
旅人が答えると、ヘルマは少しだけ考え込むような仕草を見せる。
そして数秒の沈黙の後、彼女は意を決したように言葉を続けた。
ヘルマ「我が主人が、『是非旅の方のお話をお伺いしたい』と仰せです。これまでの旅のお話を我が主人にして頂けるのであれば、滞在して頂いても構いません。如何なさいますか?」
旅人は喜んで即答した。
正直な所、旅人にとっては旅の話をネタに路銀を稼ぐこともよくあるので、断る理由など無かった。
森の中で一夜を明かすよりは、まだ人の住む場所で眠った方が遥かに安全だ。
それに、旅人はこの屋敷の主人がどんな人物なのか興味があった。
旅人はヘルマの案内に従って、洋館の玄関ホールへと足を踏み入れる。中に入ってみると、外観からは想像できない程に内観は清潔で、手入れが行き届いているのが見て取れた。
旅人は思わず感嘆の声を漏らす。
ヘルマ「内装については主人が歩かれる場所ですから、徹底して清掃しております。ですが、外観に関してはわたくし一人では手が回らず、お恥ずかしながら現状は放置していますね」
ヘルマがそう説明しながら歩き進めた先は食堂だったようで、長い食卓の奥には一人の少女が座って待っていた。
ヘルマ「お待たせ致しましたリリィ様。件の旅人をお連れ致しました」
リリィと呼ばれた少女は杖をつきながら立ち上がると、ゆっくりとこちらの方へ向き直って言った。
リリィ「ご苦労さま、ヘルマ。初めまして、旅の御方。私がこの館の主のリリィと申します。どうぞ宜しく御願いしますね?」
リリィは美しく、透き通るような声でそう告げると、ドレスの裾を摘まんで優雅に一礼して見せた。
旅人はその動作の美しさに一瞬見惚れてしまう。
だがそれよりも気になったのは、リリィの頭には両目を隠すように包帯が巻かれており、そのせいで表情は窺い知れない事だ。
旅人はすぐに我に返ると、館の中に招いてくれたことを感謝しながら丁寧にあいさつをする。
リリィ「あら、そんなに畏まらなくても良いのですよ? 私のことは呼び捨てで呼んでくださって結構です。それから、敬語も不要です。客人として、私もあなたを歓迎しますよ」
リリィは優しく微笑みかけると、席に着くように促してくる。
旅人は言われるままに椅子に腰掛けると、対面に座るリリィの姿を改めて見た。
やはりと言うべきか、彼女の着ている服も相当に高価なもので、一見すればただの白いワンピースのように見えるのだが、近くで見れば細かな刺繍やレース編みが施されているのが分かる。
更には、よく見ればテーブルの上にはティーセットが用意されていて、紅茶の良い香りが漂ってくる。
そして、ヘルマがいつの間に用意したのか、卓上には既に夕食が用意されていた。
ヘルマはリリィの隣の席につくと、旅人に話しかけてきた。
ヘルマ「それでは、食事を始めましょうか。旅の話を聞きたいところですが、まずは腹を満たしてからに致しましょう。料理はわたくしが作りましたので、お口に合えば幸いなのですが」
旅人は朝食は摂っていたが、昼前に追剥ぎに追われてしまったため、今日は昼から何も食べていないことを思い出した。
旅人は目の前の豪勢な食事を前に、ゴクリと唾を飲み込んだ。
旅人は早速目の前の肉料理に手を伸ばすと、一口頬張った。
すると、肉汁が溢れ出してきて、口の中に旨味が広がる。
噛み締めれば噛むほどに肉のうまみや香辛料の風味が染み出てきて、いくらでも食べられそうな気がしてきた。
旅人は夢中で夕食を食べ進めていき、あっという間に完食してしまった。
旅人が満足げに息を吐くと、目が見えなくても様子が伝わったのかリリィがクスっと笑いをこぼした。
旅人は慌てて姿勢を正すと、少し赤面しつつ余りの料理の美味しさに手が止まらなかったと言い訳をする。
リリィ「ふふっ、謝らなくて大丈夫ですよ。ヘルマの料理は絶品でしょう? 昔からヘルマは料理がとっても上手なんですよ。ねぇ、ヘルマ?」
ヘルマ「……お褒めに預かり光栄です」
ヘルマは少し照れた様子で答えた。
そして、リリィもヘルマも夕食を平らげると、ようやく落ち着いた雰囲気になる。
ヘルマが夕食の後を片付けていると、リリィが口を開き本題を切り出した。
リリィ「それで、旅人さん。良ければ旅のお話を私にしてくださいませんか?御覧の通り私は目が見えないので、外の世界というものを余り知らないのです」
旅人は、頷くと少し咳ばらいをし、堂々とこれまでの事を大まかに話し聞かせた。
ヘルマは静かに耳を傾けていたが、話が終わるとリリィに尋ねる。
ヘルマ「リリィ様、如何でしたでしょうか?」
リリィ「素晴らしいです! こんなに楽しいお話は久しぶりでした。ありがとうございます旅人さん。これでまた新しい曲を作ることができそうです!」
リリィは心底嬉しそうに笑みを浮かべると、両手を合わせて感謝の意を示した。
旅人は新しい曲を作るとは何のことかとリリィに問いかける。
リリィ「はい、私は作曲家なんです。旅人さんのお陰で、今なら良い曲が作れそうです。本当にありがとうございます」
そう言って大層喜んでいるリリィを見て、旅人は自分の旅の話でこんなにも喜んでくれることに、思わず笑顔になってしまう。
リリィ「本当に、旅人さんの旅の話が聞けて良かったです。それで、もしよろしければもっと詳しくお話を聞きたいのですが……暫くここに滞在しませんか?勿論、お話を聞かせて頂く代金もお支払いいたします」
その申し出は手持ちのお金を失っている旅人にとっては願ったり叶ったりであったが、流石にそこまで世話になっていいものかと迷うところであった。
旅人は流石にそれは迷惑ではないかと尋ね返すが、リリィはふるふると首を振って答える。
リリィ「いえ、とんでもない。むしろ大歓迎です。こうして久しぶりに人と話す機会が出来ましたから……私はこの館から出る事はありませんから、ヘルマ以外の方とお話しする機会が滅多にないのです」
そうまで言われてしまえば旅人に断る道理などない。
旅人は快くリリィに是非にと返事をした。
リリィ「はい、是非お願いしますね。あ、お部屋の用意をしなくちゃいけませんね。ヘルマ、お願いできる?」
ヘルマ「はい、畏まりましたリリィ様。ではお客様、お部屋にご案内致しますので、わたくしの後についてきてください。」
ヘルマはそう言うと、旅人を連れて部屋を出ていく。
旅人はヘルマの後に続いて、二階の客室へと通された。
ヘルマ「こちらがお客人用のお部屋になります。お好きなようにお使い下さい」
そこはベッドと机、クローゼットがあるだけのシンプルな造りの部屋だった。
旅人はヘルマに礼を言うと一日中森を彷徨っていた疲れからか、すぐにベッドに横になって眠りについてしまった……

***

翌朝、旅人は朝食を食べ終えると、リリィに呼ばれ食堂へ向かう。
そこには既にリリィの姿があった。
リリィ「おはようございます、旅人さん」

旅人は追剥ぎに襲われ、荷物の大半を捨て去り森に逃げ込む。
一日中森を彷徨い歩くと、森の奥に洋館を見つける。
洋館で一晩泊めて貰えないか頼むと、「旅の話をリリィにしてくれるならば」と言われる。
快く承諾した旅人はメイドのヘルマと、館の主のリリィと出会う。

タグ: 旅人
旅人[]
タグ: 洋館
洋館:[町外れの森の中にひっそりと建っている洋館。リリィの館。]
タグ: メイド,ヘルマ
ヘルマ[女性。メイド]
ヘルマ[リリィに仕えるメイド。主のリリィが最優先。リリィの身の回りの世話や食事、洋館内の清掃などを担当]
ヘルマ:服装[クラシックなメイド服を着用。黒いタイツを履いている]
ヘルマ:髪[髪の長さは肩口までで短めのボブカットヘア。髪色は黒い。前髪は片側だけが目が隠れるほど長いアシンメトリー]
ヘルマ:体型[身長は普通。胸のサイズはとても大きい。お尻も大きく、グラマラスなスタイル]
ヘルマ:顔[目は切れ長でクールな顔立ち。表情に乏しく冷たい美貌]
ヘルマ:[視力を奪われたリリィを憐れんでいる。当時は若く、リリィの両親がリリィの目を焼いてしまうのを止められなかった事を深く後悔しており、罪滅ぼしの意識もあってリリィに強い忠誠心を持つ]
タグ: 館の主,リリィ
リリィ[少女。洋館の主。盲目]
リリィ[洋館の主。ヘルマの主。目が見えない。普段は洋館三階でピアノを弾きながら作曲をしている]
リリィ:服装[純白のワンピースドレス。スカート丈は長い。ノースリーブ。目に包帯を巻いている。]
リリィ:髪[髪の長さは腰までの長いロングストレートヘア。髪色は純銀。前髪はぱっつんヘア]
リリィ:体型[身長は小柄。胸のサイズはやや膨らみが感じられる小ささ。小さく華奢なスタイル]
リリィ:顔[優しい目つきで可愛らしくも綺麗な顔立ち]
リリィ:[生まれつき赤い目をしているが、幼い頃に両親に気味悪がれ、両眼を焼かれた。その後両親は事故で逝去。元々音楽の才能があり、視力を失った事でより才能が開花し、作曲をして生計を立てている。リリィの作った曲は大変人気でかなりのお金持ち]

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