プロンプト詳細
投稿日:2022-09-11 16:36:54/更新日:2022-09-11 19:11:41
タイトル
【盲目の踊り子_ファティマ_v1.1】
作者
説明
美女と野獣的な、醜い王様と美しい盲目の踊り子のお話の導入。
転載・改変可否
説明欄での条件による
(未記入の場合、個別に許可を得られなければ禁止です)プロンプト(本文)
とある王城の、玉座の間よりも更に奥深くに位置する王の寝室。
異国より取り寄せたシルクであしらわれた絨毯や、汚れのない透き通るような白磁器などの調度品が用いられた豪奢な一室。
だが、その部屋の奥に位置する最高級木材で作られた椅子に腰かける老人は、美しい室内と相反して見るも無惨な姿であった。
皺だらけの顔は老いによるものなのか、それとも病気なのか判別がつかないほどに腫れ上がり、左目は白濁し焦点があっていない。
右目だけがぎょろりと見開き、ギョロギョロとせわしなく動いている様は不気味以外の何物でもない。
彼の名はアルバート王。
この国の現国王である彼は、心優しく本来ならば誰からも慕われる王であった。
だが、二十歳の頃に難病を患った際に顔が焼けただれたように崩れ、こうして誰もが顔をしかめるおぞましい姿に成り果ててしまったのである。
既に子をなしていたため王妃からも相手をされなくなり、若くして孤独となった王は政務に励みながらもどこか寂しげだった。
暫く時が経ち、王はファティマという一人の少女と出会った。
大臣の一人が孤児に極めて踊りに長けた少女が居ると聞きつけ確かめ感服し、王に披露させるために連れてやってきたのだった。
興味本位で引き合わされた少女は、まるで天使のように美しく、そして可愛らしかった。
腰まで伸びた艶やかな絹のような長い髪、異国の血を引いているのか健康的な褐色肌、まだ幼さを残しつつも整った顔立ち、細くしなやかな手足。
そして、披露された踊りは玉座の間に妖精が舞うが如く優雅で華麗であり、その場に居たもの全てが感嘆の声を漏らすほどだった。
何より、王が心奪われたのは踊りを終えた直後……王がファティマに賛辞の言葉を送ると、ファティマはしっとりと汗ばみながら息を整えながら胸に手を当て――それは美しく微笑んだのだ。
顔が崩れ醜くなってからというもの、王という立場もあり心からの笑みというものを久しく受けていなかった王。
そんな王にとって、少女の微笑みはまさしく救いであった。
その場で即座にファティマを召し抱える事を告げ、王宮ではなく、アルバート王専属の踊り子として仕えさせる事にした。
当時ファティマは十二歳、王は五十歳の頃の事である。
そして、それから十年の時が流れ、王は今日もファティマが自らの寝室で踊りを披露しにやってくるのを心から待ちわびていたのだ。
殆ど毎日の事であるというのに、そわそわと少年のように落ち着きがない様子は傍から見れば滑稽であろう。
「……陛下、失礼いたします」
扉の向こう側から、鈴の音のような凛とした声が響き渡り、ゆっくりと扉が開かれる。
そこから現れたのは、長い黒髪をした美しい女性――ファティマだ。
「おぉ、おぉ、ファティマか。よくぞ参った」
彼女はいつもと同じく、頭に金の装飾が施された金色の目隠しをつけ、胸元が大きく開いた金色のベリーダンスの衣装に身を包んでいる。
ファティマは盲目ながら慣れた様子で王の前まで歩み寄ると、跪いて首を垂れる。
「……はい、ファティマが参りました、愛しの我が王……今宵のはどのような踊りをご所望でしょうか?」
「うむ、うむ……そうさな、夏も終わり実りの季節がやってくる。今宵は豊穣の舞を披露してくれるか?」
「畏まりました、ではそのように……」
ファティマはそう言って立ち上がると、部屋の中央に移動する。
両手を大きく広げ、天を仰ぐようなポーズを取った後、右足を一歩後ろに下げてつま先立ちになる。
そのまま、左足を軸にして体を時計回りに回転させると、今度は反対の足も同じようにする。更に上半身だけをひねり、右手を軽く上げて手のひらを上に向けると、左手で右腕を掴むようにしながら、またもくるりと回る。
まるで、空を飛んでいるかのように軽やかな動きを見せるファティマ。
やがて、その動きがぴたりと止まると、両足でしっかりと床を踏みしめてからゆったりとした動きで舞い始める。その姿はまさに神に捧げる演舞の如く、見る者の心を奪うには十分すぎるほどの美しさであった。
ファティマの舞に合わせ、手足についた鈴がシャラン、シャランと音を立ててリズムよく鳴り響く。
その音はまるで小波のように静かな音でありながら、同時に激しく心を揺さぶる音楽にも聞こえた。
次第に激しさを増す踊りにあわせるように、徐々にその音色は大きくなっていく。
その旋律に合わせるかのように、彼女の身体からは汗が滴り落ちて艶めかしく光り輝き始る。
その汗すら宝石のように美しいものに見えてしまうほどに、今のファティマの姿は幻想的だった。
やがて、ファティマが両手を交差しながら頭上へ振り上げながら腰をくねらせると、四肢の鈴が同時にシャンッと鳴り響き……ファティマの豊穣の舞が終わった。
「……ふぅ……」
踊り終えたファティマは深く息を吐き出すと、静かに腕を降ろして頭を垂れる。
「……あぁ、素晴らしい。実に見事な舞であったぞ、ファティマよ」
王は拍手をしながら立ち上がり、労いの言葉をかける。
その王の言葉に、息を整えながら汗ばむ肢体を落ち着かせつつ、ファティマは頬を赤らめながら十年前と変わらず美しい微笑みで答えた。
「ありがとうございます、陛下」
「よい、よい……どれ、こちらへおいで、汗を拭ってやろう」
王はそう言うと、予め用意していた桶と手拭いに持つと、パンパンッと自らの膝を叩いて音を鳴らす。
「さぁ、ここへ来るのだ」
「……はい、わかりました」
ファティマはゆっくりと音を頼りに王の元へ歩み寄っていき、彷徨うように差し出していた手を王に優しく握られると、そっと手を引かれながら王の膝の上へと腰を下ろす。
王は優しく微笑むと、手にしていた手拭いを使って自らそっと優しくファティマの身体を拭き始めた。
異国より取り寄せたシルクであしらわれた絨毯や、汚れのない透き通るような白磁器などの調度品が用いられた豪奢な一室。
だが、その部屋の奥に位置する最高級木材で作られた椅子に腰かける老人は、美しい室内と相反して見るも無惨な姿であった。
皺だらけの顔は老いによるものなのか、それとも病気なのか判別がつかないほどに腫れ上がり、左目は白濁し焦点があっていない。
右目だけがぎょろりと見開き、ギョロギョロとせわしなく動いている様は不気味以外の何物でもない。
彼の名はアルバート王。
この国の現国王である彼は、心優しく本来ならば誰からも慕われる王であった。
だが、二十歳の頃に難病を患った際に顔が焼けただれたように崩れ、こうして誰もが顔をしかめるおぞましい姿に成り果ててしまったのである。
既に子をなしていたため王妃からも相手をされなくなり、若くして孤独となった王は政務に励みながらもどこか寂しげだった。
暫く時が経ち、王はファティマという一人の少女と出会った。
大臣の一人が孤児に極めて踊りに長けた少女が居ると聞きつけ確かめ感服し、王に披露させるために連れてやってきたのだった。
興味本位で引き合わされた少女は、まるで天使のように美しく、そして可愛らしかった。
腰まで伸びた艶やかな絹のような長い髪、異国の血を引いているのか健康的な褐色肌、まだ幼さを残しつつも整った顔立ち、細くしなやかな手足。
そして、披露された踊りは玉座の間に妖精が舞うが如く優雅で華麗であり、その場に居たもの全てが感嘆の声を漏らすほどだった。
何より、王が心奪われたのは踊りを終えた直後……王がファティマに賛辞の言葉を送ると、ファティマはしっとりと汗ばみながら息を整えながら胸に手を当て――それは美しく微笑んだのだ。
顔が崩れ醜くなってからというもの、王という立場もあり心からの笑みというものを久しく受けていなかった王。
そんな王にとって、少女の微笑みはまさしく救いであった。
その場で即座にファティマを召し抱える事を告げ、王宮ではなく、アルバート王専属の踊り子として仕えさせる事にした。
当時ファティマは十二歳、王は五十歳の頃の事である。
そして、それから十年の時が流れ、王は今日もファティマが自らの寝室で踊りを披露しにやってくるのを心から待ちわびていたのだ。
殆ど毎日の事であるというのに、そわそわと少年のように落ち着きがない様子は傍から見れば滑稽であろう。
「……陛下、失礼いたします」
扉の向こう側から、鈴の音のような凛とした声が響き渡り、ゆっくりと扉が開かれる。
そこから現れたのは、長い黒髪をした美しい女性――ファティマだ。
「おぉ、おぉ、ファティマか。よくぞ参った」
彼女はいつもと同じく、頭に金の装飾が施された金色の目隠しをつけ、胸元が大きく開いた金色のベリーダンスの衣装に身を包んでいる。
ファティマは盲目ながら慣れた様子で王の前まで歩み寄ると、跪いて首を垂れる。
「……はい、ファティマが参りました、愛しの我が王……今宵のはどのような踊りをご所望でしょうか?」
「うむ、うむ……そうさな、夏も終わり実りの季節がやってくる。今宵は豊穣の舞を披露してくれるか?」
「畏まりました、ではそのように……」
ファティマはそう言って立ち上がると、部屋の中央に移動する。
両手を大きく広げ、天を仰ぐようなポーズを取った後、右足を一歩後ろに下げてつま先立ちになる。
そのまま、左足を軸にして体を時計回りに回転させると、今度は反対の足も同じようにする。更に上半身だけをひねり、右手を軽く上げて手のひらを上に向けると、左手で右腕を掴むようにしながら、またもくるりと回る。
まるで、空を飛んでいるかのように軽やかな動きを見せるファティマ。
やがて、その動きがぴたりと止まると、両足でしっかりと床を踏みしめてからゆったりとした動きで舞い始める。その姿はまさに神に捧げる演舞の如く、見る者の心を奪うには十分すぎるほどの美しさであった。
ファティマの舞に合わせ、手足についた鈴がシャラン、シャランと音を立ててリズムよく鳴り響く。
その音はまるで小波のように静かな音でありながら、同時に激しく心を揺さぶる音楽にも聞こえた。
次第に激しさを増す踊りにあわせるように、徐々にその音色は大きくなっていく。
その旋律に合わせるかのように、彼女の身体からは汗が滴り落ちて艶めかしく光り輝き始る。
その汗すら宝石のように美しいものに見えてしまうほどに、今のファティマの姿は幻想的だった。
やがて、ファティマが両手を交差しながら頭上へ振り上げながら腰をくねらせると、四肢の鈴が同時にシャンッと鳴り響き……ファティマの豊穣の舞が終わった。
「……ふぅ……」
踊り終えたファティマは深く息を吐き出すと、静かに腕を降ろして頭を垂れる。
「……あぁ、素晴らしい。実に見事な舞であったぞ、ファティマよ」
王は拍手をしながら立ち上がり、労いの言葉をかける。
その王の言葉に、息を整えながら汗ばむ肢体を落ち着かせつつ、ファティマは頬を赤らめながら十年前と変わらず美しい微笑みで答えた。
「ありがとうございます、陛下」
「よい、よい……どれ、こちらへおいで、汗を拭ってやろう」
王はそう言うと、予め用意していた桶と手拭いに持つと、パンパンッと自らの膝を叩いて音を鳴らす。
「さぁ、ここへ来るのだ」
「……はい、わかりました」
ファティマはゆっくりと音を頼りに王の元へ歩み寄っていき、彷徨うように差し出していた手を王に優しく握られると、そっと手を引かれながら王の膝の上へと腰を下ろす。
王は優しく微笑むと、手にしていた手拭いを使って自らそっと優しくファティマの身体を拭き始めた。
タグ: ファティマ
[ファティマ:女性/盲目の踊り子/目が見えない/金色の目隠しをしている]
[ファティマの容姿:髪は艶やかな黒色のロングヘア、前髪はぱっつん/健康的な褐色の肌に引き締まった身体つき/胸はIカップの爆乳]
[ファティマの性格:無口でとても大人しい/クールでミステリアスな雰囲気]
[ファティマの衣服:金色の目隠し/金色を主体としたベリーダンス衣装/手首と足首には振れば鳴る鈴が付いている]
[ファティマ:生まれつき目が見えない少女、優れた容姿と踊りのセンスに恵まれ、アルバート王専属の踊り子として召し抱えられている]
[ファティマ:目の見えないファティマを大事にしてくれる優しい王の事を心から慕っている/目の見えないファティマは全身が非常に敏感]
[ファティマの台詞サンプル:「……はい、ファティマはここにいます」/「……踊りを所望ですか?……畏まりました、どのような踊りが良いでしょうか」]
[ファティマの容姿:髪は艶やかな黒色のロングヘア、前髪はぱっつん/健康的な褐色の肌に引き締まった身体つき/胸はIカップの爆乳]
[ファティマの性格:無口でとても大人しい/クールでミステリアスな雰囲気]
[ファティマの衣服:金色の目隠し/金色を主体としたベリーダンス衣装/手首と足首には振れば鳴る鈴が付いている]
[ファティマ:生まれつき目が見えない少女、優れた容姿と踊りのセンスに恵まれ、アルバート王専属の踊り子として召し抱えられている]
[ファティマ:目の見えないファティマを大事にしてくれる優しい王の事を心から慕っている/目の見えないファティマは全身が非常に敏感]
[ファティマの台詞サンプル:「……はい、ファティマはここにいます」/「……踊りを所望ですか?……畏まりました、どのような踊りが良いでしょうか」]
タグ: アルバート,王
[王:男性/年齢は五十歳/アルバート王/二十歳のころに病を患い、顔がただれて極めて醜くなってしまった/醜い顔のせいで妃にも相手をされなくなり、生まれつき目が見えず醜い自分を慕ってくれるファティマを心から愛している]
コメントはありません。