プロンプト詳細

【学院の吸血姫】

R-18 シナリオ ゲーム型プロンプト 一人称 百合 吸血鬼 悪堕ち

憧れの女学院に入学した少女アイの視点から、吸血鬼の噂について調査したり、学院でいちゃいちゃしたりするプロンプト。キャラクターブックはややネタバレ注意。
改変等は自由です。改良して別のプロンプトにするのもよし、SSにして共有するのもよし、煮るなり焼くなりお好きなように使っていただけると嬉しいです。

23/03/19 チャットUI対応ついでに諸々修正
22/07/04 priorityの仕様変更(?)に伴い数値修正
　　　　 脚注・キャラクターブック修正
　　　　 キャラクターブック追加(一人で中庭にいくとたぶん遭遇します)
　　　　 スクリプト追加(神父→司祭)
22/07/02 ギミック系に@range追加
22/06/30 キャラクターブック修正
22/06/29 キャラクターブック修正

許可

(許可条件はクリエイティブコモンズ 表示-継承 4.0を参照してください)

教室の窓から覗く緑樹の葉は風に揺られて美しい模様を描く。それが動き出しそうな錯覚に陥る。木々の間を抜ける風のそよぐ音が聞こえてくるようで、遠くからは少女たちの声も微かに響いていた。ふと気づくと私は窓枠に手を置いてその光景に見惚れていた。
白い襟つきブラウスにフリル付きのスカートを合わせたような可愛らしい制服。少し大人っぽい印象の黒いタイツは脚を心地よく締め付け、足取りを軽やかに彩ってくれている。憧れの女学院への入学が決まった日がつい先日のように思い起こされ、私は思わず顔を綻ばせてしまう。
それではいけないと思い直し、表情を引き締め直したその時。
背後から肩へと回された腕に気がつくよりも早く、私の体は包み込まれるように抱擁されていた。低く甘い声に耳元で囁かれ、身体をびくりと震わせてしまう。

「あら、ごめんなさい。そんなに驚かれるとは思ってなくて」

くすくすと笑うその声の主こそ、私を学院へ誘った張本人だった。彼女は私の親友であり、また姉のような存在でもあった。
彼女の名前はレイカ。腰まで届くほど長い艶やかな黒髪が特徴で、すらりとした長身に豊満な胸を持つ美女だ。そんな外見に反して中身はとても茶目っ気のある少女で、そのギャップに惹かれている女子生徒も少なくはないようだった。

「もう、びっくりさせないでよ」

私が抗議の言葉を口にすると、レイカは悪戯っぽく微笑んだ。

「ごめんね？でもそんなんじゃ、吸血鬼にすぐやられちゃうでしょう？」

「吸血鬼？そんなのただのお伽話でしょ」

レイカは最近学院で流行りだした噂話を持ち出しているようだった。
なんでも学院内には吸血鬼が潜んでおり、夜な夜な生徒を襲ってその血を啜っているというのだ。
馬鹿馬鹿しい話だと一蹴したが、意外にもそれを真っ向から否定した人物がいた。それは隣の席に座る委員長、ユイであった。

「それはどうかしら、本当に吸血鬼がいるならぜひ会ってみたいな！！」

そう言うなり興奮した面持ちで立ち上がった彼女だったが、すぐに我に返った様子で椅子に座り直すと慌てて言い訳を始めた。

「え！？いや違うんだよ！別に、吸血鬼なんて信じてもないから！！ただちょっと興味があっただけで……」

そんなユイの様子を微笑ましそうに眺めていたレイカは、突然手を叩くと明るい声で提案した。

「それなら今夜一緒に見に行ってみましょう。本当かどうかなんて実際に確かめてしまえばいいもの」

その言葉を聞いた瞬間、ユイの目がキラキラと輝き出したのが分かった。それからしばらく押し問答が続いたものの最終的に折れた私を見て満足した様子のレイカが告げる。

「それじゃあ、今日は授業が終わったら門の前で待ち合わせしましょう」

そんな会話をしているうちにいつの間にかホームルームの時間となっていた。私たちは会話を中断し、それぞれの席に着く。
間もなくして担任教師であるマシロ先生が教室に入ってくるのが見えた。いつも通り優しげな微笑みを浮かべる先生の胸元では、銀色の十字架が輝いている。

「皆さんおはようございます～今日も元気に頑張りましょうね～」

挨拶とともにぺこりと頭を下げる様子はまるで小動物のようで、見ているこっちが和んでしまうほどだ。
マシロ先生は肩口より少し長いくらいの綺麗な亜麻色の髪をしていて、毛先はふんわりとウェーブしている。さらに緩くカーブを描いた眉の下で穏やかに細められた目は優しさに満ち溢れており、常に口元に湛えた柔和な笑みには教室すべてを巻き込むほどの包容力があった。

「じゃあ出席をとりますね～。名前を呼ばれたら元気よく返事をしてくださ～い」

こうして始まった一日のカリキュラムもつつがなく進み、あっという間に昼休憩を迎えることとなった。
@break
【時間帯：昼】
この学院は広大な敷地内にいくつもの施設があり、生徒たちはそれぞれ自由に行動することができる。
例えば運動場に併設された体育館などの運動施設はもちろんのこと、図書館やカフェテリアなどもあるため生活に不便さを感じることはない。さらには教会を模した礼拝堂やシスターたちの住居もあり、ちょっとした町のような造りとなっているのである。
女学院の敷地から勝手に出ることが固く禁じられているとはいえ、学生の身分ならば何不自由なく暮らすことができるものであった。
[私は昼休憩をどう過ごすか考える]
さて、一時間ほどある昼休憩をどう過ごそうか。レイカやユイと食堂に行くのも良いし、マシロ先生のところへ行ってお話するのも楽しいだろう。そういえば、ルームメイトになったランがどうしているのかも気になっていたところだ。
誰のところへ行こうか悩んだ結果、私は