プロンプト詳細

投稿日:2022-05-13 22:27:44/更新日:2023-02-20 10:32:31
タイトル
フェアリー・シロップ
作者
説明
喫茶店の女性オーナーが捕まえた妖精さんたちからシロップ(意味深)を採取するお話です
今回流れで妖精さんはしゃべらない設定(声は出す)になりました
転載・改変可否
許可
(許可条件はクリエイティブコモンズ 表示-継承 4.0を参照してください)
プロンプト(本文)
N県S市の閑静な住宅街に、小さなカフェがある。
『Fairy Cage』という名前のその店は、オーナーである女性がひとりで切り盛りしている隠れ家のような雰囲気のお店で、ランチタイムには近所の奥様方やOLさんたちが足繁く通う人気スポットだ。
この店の名物はオーナー手作りのパンケーキ。それもクリームがたっぷり乗った流行りのタイプではなく、透明なシロップがかかっただけのシンプルなものだ。しかしこれが絶品なのだと評判になっている。
しかしこのパンケーキ、ランチタイムが終わる頃にはほぼ売り切れてしまう。というのも、一日に二十食限定のメニューだからだ。

「申し訳ございません。本日はもう売り切れてしまいまして……」
そう言って店先で頭を下げているのはこの店のオーナー。三十代半ばくらいに見える女性だ。長い髪をポニーテールにまとめており、白いシャツの上に黒のエプロンを身に着けている。なかなか美人と言っていい顔立ちだが、目の下にうっすらとクマができていて、やや疲れた印象を受ける。
「ああ……やっぱりそうなんですか」
客の女性は少し残念そうにしている。彼女も噂を聞きつけてやってきたクチらしい。
「すみません。何しろ、あれに使うシロップがとても希少なものでして……」
「いえ、仕方ないですよね……。じゃあ、また来ますね」
女性はそう言うと、ぺこりと礼をして去っていった。
(ふう……)
オーナーはため息をつくと、店の中へと戻った。そしてカウンターの裏に置いてある椅子に座ってぐったりする。
パンケーキが売り切れてしまえば、今日の仕事はほぼ終わったと言ってもいい。あとは常連の主婦の相手をしていれば、そのうち閉店時間になるだろう。
むしろ、オーナーが忙しくなるのは閉店時間後だ。明日のランチタイムに備えて、あのシロップの仕込みをしなくてはならない。

夜九時を回った。オーナーは店のドアのプレートを裏返して「closed」にすると、店の中に入り中から鍵をかける。それからキッチンに行って奥の扉を開けると、地下に続く階段があった。階段を下っていくと、そこには天井の低い部屋があって、部屋の隅にはペット用のケージがいくつか並んでいる。オーナーはそのひとつの前にしゃがみこむと、ケージの中の生き物に声をかける。
「よしよし。良い子にしてたかしら?」
オーナーはケージを開け、その中にいるものを抱き上げる。
それは身長30センチほどの、人形のように小さな女の子だった。淡い水色の長い髪に赤い瞳をしており、背中からはトンボのような透き通った羽が伸びている。服は着ておらず、両腕と両脚はそれぞれ結束バンドで縛られていた。
少女はオーナーの両手の中で、怯えるように震えている。
「ふふ、怖がらなくてもいいのよ、妖精ちゃん。別に取って食べようって言うわけじゃないんだから」
オーナーは優しげに、しかしどこか妖しい微笑みを浮かべながら、ゆっくりとした口調で言う。その声を聞いて、妖精と呼ばれた小さな少女は、ますます体を縮こまらせた。
「あなたは初めてだったわよね?大丈夫よ、痛くないからね……」
オーナーはそう言いつつ、妖精を両手で優しく包み込むように持ち、部屋の中央にあるテーブルに運ぶ。テーブルの上には小型のビーカーや、木製の漏斗台にセットされたガラスの漏斗、ピンセットなどが並んでおり、さながら理科実験室のようだ。
オーナーは妖精を左手に乗せたまま、右手で引き出しから十字に組まれたステンレスの棒の束を取り出す。そしてその棒を、一列に10個ほど穿たれたテーブルの穴の一つひとつに突き立てていく。その様子を見て不安げな表情を浮かべる妖精をよそに、オーナーは鼻歌交じりで作業を進めていく。
やがてすべての穴に棒が突き立てられた。オーナーは横一列に並んだ十字架を満足そうに見つめると、そのうちの一本の先端に妖精の両腕を結束バンドで括り付ける。
「はい、これでもう逃げられないわよ? ふふっ……」
「……!」
妖精の顔が恐怖に引きつる。オーナーはそれを気にする様子もなく、今度はハサミで妖精の両脚を拘束していた結束バンドを切り離す。
妖精は自由になった両脚を必死にばたつかせるが、すぐにオーナーによって押さえ込まれてしまう。
「暴れたって無駄よ、大人しくしなさいな」
オーナーは妖精の両脚を無理やり開かせ、十字架の横棒の両端に片脚ずつ結束バンドで括り付ける。股間のスリットを露にした格好になり、妖精は顔を真っ赤にしながら身を捩る。
「……っ!……っ!!」
「恥ずかしがることなんてないわよ。それじゃ、始めましょうか」
オーナーはそう言うと、漏斗台を妖精の真下に漏斗が来るように動かす。そして漏斗の下にビーカーをセッティングすると、ポケットから袋を取り出し、封を開けると、中に入っていた綿棒を二本取り出した。
「それじゃいくわよ。動かないでね……」
オーナーは両手に一本ずつ綿棒を持つと、まず右手の綿棒で妖精のスリットをなぞり始めた。
「っ!?」
敏感な部分を触れられ、妖精はビクンッと身体を震わせる。
「あら、ごめんね。でも、すぐ気持ちよくなるから、我慢してね?」
オーナーはクスリと笑うと、今度は左手の綿棒で同じようにスリットをなぞる。
「……っ……んぅ……っ」
最初はただくすぐったそうに身を捩っていただけの妖精だったが、徐々に息遣いが荒くなり、時折ピクっと痙攣するようになった。
「ふふ……いい感じね」
オーナーは二本の綿棒を使って、妖精の小さな割れ目を丹念にほぐしていく。次第にそこは湿り気を帯び、妖精は頬を紅潮させながら熱い吐息を漏らし始める。
そしてしばらく続けているうちに、妖精のスリットの奥から透明な液体が滴り落ちてきた。
「出てきた出てきた……ふふ、味見しちゃおうかしら」
オーナーは滴る雫を指ですくい取り、ぺろりと舐める。
「うん、ちょっと薄味だけど美味しい♪やっぱり妖精ちゃんのシロップは格別だわぁ」
オーナーは妖精の愛液の味にうっとりとした表情を浮かべる。一方の妖精は、秘所から湧き上がる快感に耐えながら、オーナーに涙目で懇願するような視線を向ける。
「どうしたの?そんな顔して……。もっとして欲しいの?」
「……っ!」
妖精が首を縦に振る。オーナーはそれを見て満足げに微笑むと、両手に綿棒を持ち、妖精への刺激を再開する。
まず、オーナーは妖精のクリトリスに左手の綿棒を当て、ぐりゅっと押し潰す。
「ひゃあんっ!」
妖精は思わず甲高い声を上げる。しかしオーナーは構わずに、そのままグリグリと擦り続ける。
「あ、あっ、ああぁ……」
「ここが好きなのね?いっぱい可愛がってあげる……」
オーナーはそう言うと、さらに激しくクリトリスを責め立てる。
「ひっ、くぅ、ん、あっ!」
「こっちも擦ってあげる」
オーナーは右手の綿棒を妖精の蜜壺の入り口に宛がうと、ゆっくりと挿入する。
「やっ!ひぃっ……!!」
突然訪れた異物感と圧迫感に、妖精は悲鳴のような鳴き声を上げた。
「大丈夫よ、すぐに慣れるからね……」
オーナーは挿入した綿棒を小刻みに動かし始める。
「あっ、あっ、あっ……」
妖精は膣内をかき回される感覚に、たまらず喘ぎ声を上げてしまう。
「ふふ……妖精ちゃん、可愛いわよ」
オーナーはそう言いつつ、左手の綿棒でクリトリスへの刺激を再開する。さらに、右手の綿棒の先端でクリトリスの裏側を擦るように動かす。
「はぁっ、んっ、んぁんぅっ!!」
敏感な箇所を二方向から責められ、妖精はびくんっびくんっと身体を跳ねさせる。そのたびに、蜜壺からシロップが滴り落ちると、真下の漏斗がそれを受け止め、さらに下のビーカーに流し落としていく。
「あら、もうこんなに出しちゃったのね。いっぱい出してくれて助かるわ」
ビーカーの底に溜まった、透明で粘性のある液体を見ながら、オーナーはクスリと笑う。
「これならまだまだ搾れそうね……そろそろ次のステップに進みましょうか」
オーナーはそう言うと、妖精の蜜壺から綿棒を引き抜く。
「あぁっ……」
思わず名残惜しそうな声を漏らす妖精。
「まだ物足りないかしら?もっと良いのをあげるから待っててね」
オーナーはそう言うと、今度は引き出しからピンク色をしたカプセル状の物体を取り出し、妖精に見せる。
「これを入れてあげる」
「……!?」
妖精の顔が引きつる。カプセルは長さ5センチ、幅は3センチほどの大きさ。身長30センチ程度の妖精にとっては自分の頭ほどもある物体だ。それが自分の膣内に挿入されるという想像をするだけで、恐怖で身体が震える。
「……!やっ……!!」
必死に逃げ出そうともがく妖精だったが、彼女の力では手足を固定している結束バンドをどうすることもできない。
「大丈夫よ、よくほぐしたからそんなに痛くないわ」
オーナーは笑顔で言うと、カプセルを妖精の濡れそぼった秘裂に押し当て、そのままゆっくり指で押しこんでいく。
「う……ぐ……」
ずぷり、と音を立てて侵入してくる異物に、妖精は苦悶の声を上げる。オーナーは指でカプセルにひねりを加えつつ、少しずつ奥へと進めていく。
「ほぉら、入ってくわよー」
「ぐっ、ううぅ……!」
オーナーの言葉通り、カプセルはみるみるうちに妖精の体内に飲み込まれていき、やがて完全に埋没してしまった。
「はぁ、はぁ……」
「よしよし、頑張ったわね。偉いわ」
「う……うぇ……っ」
腹部の強烈な異物感に、妖精は涙を浮かべながらえずく。視線を落とすと、下腹のあたりがぽっこりと膨らんでいた。
「泣かないで。すぐ気持ち良くなるから」
オーナーは妖精の目尻に浮かんだ涙を指先で優しく拭い取ると、ポケットから小さなリモコンを取り出す。そしてそれを妖精に向け、カチリとスイッチを押した。
「ひゃうっ!?」
突然、妖精の胎内のカプセルが振動を始める。蜜壺を限界まで押し広げて収まったそれは、膣口から膣壁、子宮口に至るまで、ありとあらゆる粘膜を容赦なく刺激する。
「あ、あっ、ああぁっ!」
今まで感じたことの無い感覚に、妖精は甲高い声を上げて身を捩らせる。
「どう?ピンクローター、気に入ってくれた?」
「うあぁっ!いぎっ!ひぃん!!」
妖精は首をぶんぶんと横に振りながら、悲鳴のような喘ぎ声を上げ続ける。
「そう、良かったわ。それじゃ、もっと激しくしてあげる……」
オーナーはそう言ってリモコンのダイヤルを回し、ローターの振動をさらに強くする。
「あぁっ!ひっ、んぎっ!ああぁあっ!!」
膨れた腹がぶるぶると揺れるほどの激しい刺激に、妖精は絶叫に近い声を上げ、腰を跳ね上げる。そのたびに、彼女の蜜壺からシロップが飛び散り、漏斗を伝ってビーカーに注がれてく。
「ひぃっ、あっ、んぁあんっ!」
ローターの激しい振動に、妖精は全身が性器になったかのような錯覚に陥る。快感以外の感覚が全て遮断され、頭の中が真っ白になる。蜜壺からは絶え間なく愛液が溢れ出し、そのせいで股間の辺りはびしょ濡れになっていた。
「すごいわ、こんなに出してくれるなんて……」
ビーカーに溜まったシロップの量は、既に満杯近くまで達していた。
「じゃあ、そろそろ終わりにしましょ。これはご褒美よ」
オーナーはそう言うと、妖精のクリトリスを再び綿棒で押し潰す。
「ひいっ!!あ、あ、あぁぁぁぁぁッ!!!」
妖精は背中を大きく仰け反らせ、びくんっと身体を跳ねさせると、糸の切れた操り人形のように脱力してしまった。
「あらら、気絶しちゃったわね。ま、無理もないけど」
オーナーはそう言いつつリモコンのスイッチを切ると、失神した妖精の蜜壺からピンセットでローターを引き抜く。それをテーブル横のシンクで手早く洗浄すると、紫色の光を放つ消毒器にしまった。
「お疲れ様、今日はこれでおしまいよ。明日もよろしくね」
オーナーは気を失ったままの妖精に軽くキスをすると、妖精の拘束を解き、シロップ塗れの身体を濡れタオルで丹念に拭き取る。そして新しい結束バンドで手足を縛りなおすと、ケージに戻し、南京錠をかけた。
「さて……他の子も搾っておかないとね」
オーナーは独り言ちると、他のケージを次々と開ける。その中には先ほどの妖精と同じくらいの大きさで、虫のような翅を持つ少女達がそれぞれ閉じ込められていた。やはり全裸だが、手足は拘束されていない。
「みんな、起きなさい」
オーナーが妖精達に声を掛けると、彼女達はビクンと反応を示し、目を覚ます。妖精達の目は虚ろで焦点を結んでおらず、口の端からよだれを垂らす者もいる。皆毎夜の責め苦によってすっかり従順になっており、逆らう素振りは一切見せない。
「今日もお願いね」
オーナーの言葉に妖精たちはこくりと小さくうなずくと、ふらふらと立ち上がる。そして、めいめいに十字架が立つテーブルに向かって飛んでいく。
妖精達がそれぞれ十字架の前に立つと、オーナーは彼女たちを先ほどの妖精と同じように十字架で磔にし、漏斗とビーカーをセッティングする。そして妖精達と同じ数だけのローターを取り出すと、それを一つずつ挿入していく。
「ん……うぅ……」
妖精達は微かに身じろぎするだけで、誰も抵抗するような気配はない。
「それじゃ、始めるわよ」
オーナーは妖精たちに告げると、一斉にリモコンのスイッチを入れる。
「あ、ああぁっ!」
「ひゃう!ひゃんっ!!」
ローターが振動を始めると、妖精たちの口から次々と甲高い声が上がる。
「あぁっ!あっ、んああ!」
「やっ!いぎっ!ひぃっ!!」
蜜壺全体を刺激される快感に、妖精達は身を捩らせて悶える。程なく、彼女たちの秘裂から愛液が滲み出し、漏斗にぽたぽたと滴り落ち始める。
「うふふ、順調順調」
オーナーは満足げに微笑みながら、椅子に座り妖精たちの様子を眺めている。
「あ、あっ!んっ!ああぁっ!」
「ひゃっ!いぎっ!んんーっ!!」
妖精達が絶頂を迎えるたび、その蜜壺から大量のシロップが吐き出され、ビーカーに注がれていく。
「よし、一旦ストップ」
オーナーがそう言ってリモコンのスイッチを切る頃には、過半数のビーカーがシロップで満杯になっていた。
「あなた達はお疲れ様。また明日もよろしくね」
オーナーはビーカーを満杯にした妖精達の腹の中からローターを取り出し、拘束を解いてやった。
「はあ、はあ……」
「あ、あ……」
開放された妖精達はテーブルにへたり込むと、荒く息をつく。オーナーはそんな彼女達の身体を手際よくを濡れタオルで拭うと、それぞれのケージへと戻した。
そしてテーブルの上には、三人の妖精が磔にされたまま残された。
「あなた達、最近成績悪いわね。まあ、ここにきてもう一週間くらい経つし、仕方ないけど」
三人の妖精達のビーカーには、まだ半分ほどしかシロップが入っていない。
「もう少し出して欲しいんだけどね……よし、もう一搾りしちゃうか」
オーナーはそう言うと、リモコンのダイヤルをMAXに合わせ、スイッチを入れる。
「きゃう!?」
「あんっ!!」
「はうんッ」
カプセルが激しく震え始め、妖精達の蜜壺を容赦なく責め立てる。妖精達の口からは苦痛を訴えるような悲鳴が上がり、その膨らんだ腹はまるで別の生き物のように、上下左右に激しく揺れ動く。
「あがっ!あ、あ、あぁっ!!」
「ひぎっ!んあぁっ!!あっ、ああぁっ!!」
「ひゃっ!いぎっ!んんーっ!!」
蜜壺を襲う強烈な振動によって、妖精達が代わる代わるに絶頂を迎え、その度に勢い良くシロップが吐出される。
「ほら、もっと出すのよ。頑張りなさい」
オーナーは嗜虐的な笑みを浮かべながら、3つのリモコンを操作する。スイッチを切ったり入れたり、振動の強さを変化させたりして責めにバリエーションを持たせ、妖精達の更なる絶頂を促す。
「はぁっ!ふぅっ、うぐっ……あああぁぁぁっ!!!」
「ひぐっ!いっ、ひぎゃあああぁぁぁっ!!!」
「あひぃっ!んっ……はひゃあぁぁぁっ!!!」
程なくして、三人の妖精達が同時に絶頂を迎えた。三人とも眼球は裏返り、いつしか舌をしまうことを忘れた口からは絶叫にも近い喘ぎ声が上がる。そして蜜壺からは、先程までとは比べ物にならないほどの量のシロップが撒き散らされた。
「うふふ、みんなよく頑張ったわね」
オーナーは満足げに笑うとローターのスイッチを切り、妖精達を磔にしている十字架の拘束を解く。妖精たちは声も上げず、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あなた達は明日、森に返してあげるわね……新しい子たちと引き換えにね」
オーナーは妖精達に優しく語りかけると、彼女たちの身体を清め、ケージに戻してやる。そしてすべてのビーカーの中身を広口のビンに移し替え、テーブルを片付けると地下室を後にした。

オーナーがキッチンに戻った頃には、時計は既に夜の12時を指していた。
「さてと、明日の準備をしなきゃね……ふわぁ〜……」
 大きな欠伸をしたオーナーは、目をこすりながらシロップの仕込みに取りかかる。と言っても、やることはシロップをとろ火で煮詰めるくらいだ。妖精のシロップは人間にはやや薄味なので、水分を飛ばして濃度を高める必要がある。
「ふんふふーん♪」
眠気覚ましも兼ねて、オーナーは鼻歌を歌いながらシロップを鍋に開け、火にかける。焦げないように木べらでゆっくりとかき回していると、やがて鍋から甘い香りが漂い始める。
「んー……いい匂い」
オーナーはシロップの香りを胸いっぱいに吸い込みながら、幸せそうな表情を浮かべている。オーナーにとって、この作業が一日のうちで最も幸福を感じる時間だった。
しばらくすると、シロップは徐々に粘度を増していく。オーナーは小皿にシロップを一滴たらし、味見する。
「うん、上出来!」
オーナーはそう言って微笑むと、鍋を火からおろす。しばらく置いて粗熱を取ったら、清潔なガラス瓶に移して蓋をし、冷蔵庫に入れる。妖精のシロップは、一晩寝かせることで更に美味しくなるのだ。
「さて、そろそろ寝ましょうかね」
片づけを済ませたオーナーはそう呟くと、キッチンの照明を消してエプロンを脱ぎ、自室へと入っていった。

次の日のランチタイム。
『Fairy Cage』のパンケーキは、今日も大盛況である。客達は皆笑顔を浮かべながら、次々と妖精のシロップがかかったパンケーキを口に運ぶ。その様子を眺めつつ、オーナーは満足そうに微笑んでいた。
「あの、すいません」
客の一人が、遠慮がちに声をかけてくる。
「はい、なんでしょう?」
「このシロップ、すごくおいしいんですけど、何か特別な材料とか使ってるんですか?」
その問いにオーナーは悪戯っぽく笑いながら、人差し指を立てて答えた。
「うーん、秘密です。企業秘密って奴ですね」

[三人称視点]

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